なぜ今、シャーマニズムが注目されているのでしょうか? もともと文化人 類学において、「未開の心」の研究の一分野であったシャーマニズムは、1960 年代頃から意識研究や心理学の考察が取り入れられるにつれ、現代人の心の深 層を知る上で、欠かすことのできない視点を提供してくれることが明らかにな っています。
自然や宇宙との直接的なつながり、聖なる経験、自他の境界を超えた意識の 広がり、癒しや知恵を手に入れるための技法、死と再生の通過儀礼、心の成長 や意識の変容に関する地図・・・。シャーマニックな世界観の探究は、現代人 の精神性や癒しの指標となると共に、現代のさまざまな精神的・環境的危機お よび社会現象の深層に光を当てることができるでしょう。たんに古代の精神性 へ回帰し、前個的意識へ退行することとは異なり、現代の私たちが日本という 場においてシャーマニズムから何を学ぶことができるのか、考えていきたいと 思います。
今回のシンポジウムは、1997年5/22(木)〜25(日)に開催される日本トラ ンスパーソナル学会第二回会議(テーマ:魂の源流と未来)のプレ・イベント として、またロジャー・ウォルシュ著の『シャーマニズムの精神人類学』(春 秋社)の刊行を記念して、行います。パネル・ディスカッションに引き続き、 アート・パフォーマンスも取り入れ、シャーマニック・スピリットの漂う、そ して楽しい集いの場にしたいと思いますので、皆さまぜひご参加ください。
<パネリスト(予定)> <テーマ>
菅 靖彦 人類シャーマン化のヴィジョン
高岡よし子 ネオ・シャーマニズムと現代社会
ティム・マクリーン 意識変容のテクノロジー
永澤哲 「切断」〜チベットの脱シャーマニ
ズム論
上田紀行 シャーマニズムは人を癒すか?
藤見幸雄 心理療法とシャーマニズム
安藤治 精神医学から見たシャーマニズム
(総合司会)
1997年3月9日(日)14:00〜19:00 シンポジウム
19:00〜 パーティ
於:東京年金基金センター セブンシティ大ホール
(新宿)
主催:日本トランスパーソナル学会参加申込み・問い合わせ:日本トランスパーソナル学会事務局